American Shorthair




アメリカンショートヘアーの歴史
アメリカンショートヘアーは、アメリカ独自に発展した猫種です。
1600年代、メイフラワー号などの移民船に乗って、ヨーロッパ各地から、開拓者たちとともに新大陸アメリカに渡った猫たちが始まりです。
「ワーキングキャット(働く猫)」として、船内では食物をねずみの害から守るため、新しい土地では人々が西部の荒野を開拓していくのにねずみや蛇を退治するため、そして、心和ませ、安らぎをもたらす家族の一員として、より優れたハンティング能力や美しい毛色、よい性格の猫たちが自然に選択され、北アメリカの被毛が短い理想的な家庭猫としての地位を確立しました。
20世紀初期になると、ロングヘアーやシャムなどのショートヘアーが北アメリカに輸入されるようになりました。それらの猫たちから血統を守るために、1906年にCFA(キャットファンシャーズアソシエーション・世界最大の愛猫家協会)では、アメリカにおいて長い年月をかけ独自の発展をしたことから「ドメスティック・ショートヘアー」の名称で血統登録を開始しました。
一時期、人気は下降しましたが、1961年に西海岸地域のブリーダーたちや愛猫家たちが集まって「アメリカンショートヘアー協会」を設立しました。
1966年、ほかのショートヘアーや家庭猫と区別するために「ドメスティック・ショートヘアー」から「アメリカンショートヘアー」に改名され、スタンダード(審査基準)が制定されました。
日本では、1970年代に数十匹のアメリカンショートヘアーが輸入され、当時はほとんど人気が出ませんでしたが、1980年代の終わり頃、NTTのコマーシャルがきっかけでシルバー・クラシックタビーのアメリカンショートヘアーが評判になりました。
現在では、人気No.1の猫種になりました。






アメリカンショートヘアーの特徴
アメリカンショートヘアーの理想的な外観はミディアム(中位)からラージサイズ(大型)です。
「ワーキングキャット」と呼ばれるように、特にオスは、大きな頭に大きな優しい目と頑丈な四角い顎をもち、重量感のあるがっしりとした引き締まった筋肉質で骨太、バネのある四肢をもっています。メスは優雅さを備え、オスほどはがっちりしていません。
被毛は短く、厚く密生し、均一で硬い手触りです。
毛色は、日本ではシルバー・クラシックタビーがよく知られていますが、アメリカンショートヘアーには多くの色があります。クラシックタビー(雲型)パターンからマッカレルタビー(サバトラ)パターン、さらに、ソリッド、バイカラー、キャリコ、そして、シェーデットの80以上の異なる色とパターンがあります。
野性味をたっぷり残し、遊び好き、フロンティア精神と陽気なアメリカ人気質をそなえた、おおらかで、ものおじしない性格は、こどもともすぐに仲良しになれる理想のコンパニオン・キャットです。











■CFAスタンダード■

ヘッド 眼の大きさと形・耳の形
鼻のつき方と構造を含む
30
ボディ 体型・大きさ・骨格・尾の長さを含む 30
コート 15
カラー
(20)
タビーパターン 10
カラー 10
アイカラー 5
全般:
アメリカンショートヘアーは、真のワーキングキャットの猫種である。形態はこれに適合するべきで、のどの部分も弱さを助長するように誇張されていてはいけない。全体の印象は、力強い体格で、バランス良く左右対称の猫で、形態は力強さと辛抱強さと敏捷さを示す。
大きさ:
中から大型。大きさのために質を犠牲にしてはならない。雌は全ての点で雄ほど堂々としていないが全体的なバランスが正しければ等しく考慮されるべきである
プロポーション:
背丈よりやや体長が長い。(背丈とは、肩胛骨の上端から地面までの横向きの寸法。体長と胸骨の先端から尻の最後端までの横向きの寸法。)横から見ると、ボディーは三つの均等な部分に分けられる。即ち胸骨の先端から肘まで、肘から後ろ足の前側、後ろ足の前側から尻の後端までである。尾の長さは肩胛骨から尾の基部までの長さと同じである。
ヘッド:
大きく、頬のふっくらした顔で、丈が幅よりほんの少し長い楕円形の印象を与える。易しい開放的な表情。前から見ると、ヘッドは二つの均等な部分に分けられる。即ち耳の付け根から眼の中心までと、眼の中心から顎の先端までである。
耳:
中位の大きさで、先端がやや丸みを帯び、基部は開きすぎない。下の内側の角から計った耳と耳の間の距離は眼と眼の間の距離の二倍である。
額:
横から見ると、額は滑らかな、適度に凸型の、額の頂点を越えて首に流れるカーブを描く。前から見ると、耳と耳の間にドームがない。
眼:
大きく、幅広く、上の瞼は半分のアーモンド形(縦に切ったもの)で、下の瞼は十分に丸味のついたカーブを描く。眼と眼の間は少なくとも眼一つ分ある。目尻は目頭よりほんの少し高い。輝きのある澄んだ機敏な眼。
鼻:
中位の長さで、上から下まで同じ幅、横から見ると鼻筋から額にかけて穏やかな凹形のカーブの盛り上がりがある。
マズル:
角張っている。成猫の雄にははっきりしたジャウルがある。
口部(ジョーズ):
力強く、獲物をうまくとらえるのに充分な長さがある。レベル・バイトも、シーザス・バイトも同じく正しいとされる。(レベル・バイトの場合、上下の前歯が均一に合わさる。シーザス・バイトの場合、上の前歯の内側の縁が下の前歯の外側の縁に触れる。)
顎先:
しっかりしていてよく発達している。上唇と真っ直ぐな線を形作る。
首:
中位の長さで、筋肉質で力強い。
ボディー:
がっちりした体型で、力強く筋肉質で、肩、胸、下半身がよく発達している。背は幅広く、まっすぐ水平。横から見ると、腰骨から尾の基部にかけて僅かに下向きの傾斜がある。上から見ると、体の外側の線は平行。
脚:
長さと骨格は中位。良く筋肉がつく。後ろから見ると、脚は四本ともまっすぐで平行。足先は前を向く
足先:
しっかりして肉付きが良く、丸い。パウパッドは厚い。足指は前5本、後4本。
尾:
中位の長さ。基部が太く先細りになり、一見急に尾の先が丸くなっているようにみえるが、先端の椎骨は正常の先細りになっている。
コート:
短く密生して、均一で感触は固い。地域、季節によるコートの厚みの変化が許される。コートは湿気、寒気、表面的な皮膚の傷を防ぐだけの密度がある。
減点:
過度にずんぐりまたはひょろ長いもの。非常に短い尾。
失格:
混血の結果、チョコレート、セーブル、ラベンダー、ライラックの色になったもの。ポイントの限定された(すなわちシャムタイプのマーキング)、パターンのないアグーチ(アピシニアンタイプのティックドタビー)。長い毛やふわふわした毛、深いノーズブレーク、出っ張った目、額の盛り上がりを含む、他のブリードとの混血の外観。尾のキンクまたは異常。ロケットまたはボタン(これに限らずカラーについた白いスポット)。足の指の数の相違。アンダーショットまたはオーバーショットの咬み合わせ。舌がいつも出ている。肥満または貧弱。弱さを助長するほど誇張された体の部分。